こんにちは。チーム真島の飯沼貴朗です。
長野市立真島小学校では9月17日に、全学年で防災授業が行われました。
この日のために、真島小学校の先生方や大木先生、チーム真島を中心とした大木研の学生たちと準備を進めてきました。
このブログでは、各学年で行われた授業の内容を紹介します!
【1・2年生】 ・児童による保護者へのポーズレクチャー ・じゃがりこポテトサラダ作り
→学ぶ人から行動する人への役割の転換をめざしました。 また、非常食として売られているものでなくても、普段から自宅にある食べ物が非常食になることを体験しました。
【3・4年】 ・祖父母がよく使う部屋の地震防災マップづくり
→見取り図の中から「落ちてくるもの・倒れてくるもの・移動してくるもの」を見つけることに加え、 家具の固定方法を学び、見つけたキケンに対する対策方法もマップに書き込みました。 また敬老の日も近かったことから、家族への思いやりや感謝の気持ちを育むことも目的として授業に取り組みました。
【5・6年】 ・真島の洪水リスクを知り、大雨の際の避難する/しないの判断を疑似体験。 ・早めに避難することが従業であることを学ぶ。 ・大雨の時の避難方法について家族で話し合う。(宿題)
→真島小は大雨の際、最大3〜5m浸水するおそれがある地域であることから、この授業を作りました。 模範解答がない中で、その時その時考えられる中でより良い判断をする練習するとともに、 早めに逃げることの重要性を知識としてではなく、体感できる授業構成にしました。 最近の豪雨災害や1945年の真島地域の洪水の話を織り交ぜた導入により子どもたちより授業にひきつけられていました。
<写真は、6年生の授業の様子>
保護者の方も子どもの隣に座って、一緒に考えました。
以上が授業の紹介になりますが、 これらの授業はすべて、真島小学校の担任の先生によって行われました。
授業当日も然ることながら、その準備も含めて担任の先生たちがいなければできない授業でした。ありがとうございます。9月6日の起震車体験授業のあと、各学年の先生に打ち合わせの時間をいただいて授業を練れたことは、良い経験となりました。 特に、5・6年の先生方とは、前日も夜まで学校に残っていただいて準備をしました。学校の先生と授業を一から練り上げる中で、「防災として伝えたいこと」とそれを「子どもたちに落とし込む形にすること」の両方の質が高い授業を創ることができ、感謝しております。
そして、私たちチーム真島と学校を間をつないでくださった降籏先生には特に感謝申し上げます。
授業後の教員研修では、児童の感想を読み上げる先生から達成感がにじみ出ていましたし、 「別の学校に行ったときも授業をおこないたい。」とおっしゃる先生もいらっしゃしました。 また児童の中には、 帰り道に保護者の方と通学路の「落ちてくるもの」「倒れてくるもの」「移動してくるもの」を確認したり、 おじいちゃん・おばあちゃんの家に行って、自分が作った防災マップと手紙を渡したり、 大雨の際の避難場所を確認したりした子もいた様です。
今後は、真島小のみならず他の学校でも「防災教育をしたい」と思った先生が、 「何を教えたら良いのかわらかない」で立ち止まり、諦めてしまうことがない様に、 今回の授業を指導案という形で残すことに努めたいと思います。