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防災社会デザイン研究会 慶應SFC

#3密の避難所で役立つ7つの備え を終えて



4月24日から5月1日まで、twitterに1週間連続で「#3密の避難所で約立つ7つの備え」を投稿しました。

このブログには、あとがきとして今回の企画のコンセプトや、制作に関わったメンバーの想いを記載しています。

まだご覧になっていない方は、こちらへ↓



目次


▼はじめた経緯 / 作成開始の想い

▼こだわりポイント① 状況(ハザード)設定の理由

▼こだわりポイント② 時系列

▼こだわりポイント③ コロナ文脈の意識

▼こだわりポイント④ 具体的な描写

▼こだわりポイント⑤ ネタバレにならない配慮(タイトル・導入文)

▼こだわりポイント⑥ デザイン・イラスト

▼#1〜#7 イラスト

▼参考文献


 

▼はじめた経緯 / 作成開始の想い

 この連載企画が始まるきっかけとなったのは、4月12日に大学院生のSlackチャンネルに投げたある投稿だ。

パンデミック×防災でできること(例えば避難所で気をつけることとか)、1週間をめどに作成しようと思うんだけど一緒にやりたい人います?」


そこから#0が公開される4月24日まで、実に12日間。ミーティングだけでのべ16日63時間。超突貫工事だった。 それでもなぜ走り抜けてこれたのか?


「今自分たちが社会に貢献できることはなんだろう。」「一人でも多くの人に届けたい」 そんな強い想いが一人一人にあったからこそだろう。


 今回の連載は、一度幕を閉じることとなります。 ここに書いたような地震が起きないことを願うばかりですが、 万が一に備え、この内容が一人でも多くの人に届き、少しでも考えるきっかけとなったら幸いです。(永松)

 

▼こだわりポイント① 状況(ハザード)設定の理由


 まずはじめに、どの災害を想定するか話し合いました。内陸の地震なのか、津波が来るのか、あるいは河川の洪水(水害)なのか。避難生活の期間はどのくらいか…。

 避難といっても、このような「ハザード」と「期間」によって、何に困り何が必要になるのかは変わってきます。

 今回の物語は、「大地震と津波」・「長期避難」という設定です。実際に地震や津波が発生したとき、感染を恐れて避難の判断が遅れてしまう人もいるかもしれません。こうした状況を防ぎ、一人でも多くの命を救うため、この想定に絞って描きました。(長田)

▼こだわりポイント② 時系列


 4月25日から、避難所で役立つ備えを毎日1つずつご紹介してきました。これは、発災から一週間後までのある女の子の様子を描いた1つの物語になっています。発災時の避難所において、いつ・どのようなことが起きるかを考えながら、物語が時系列に沿って進むように意識しました。(日向)


▼こだわりポイント③ コロナ文脈の意識


 私たちが今回最も気を付けた点は、「コロナ状況下における避難所」を常に意識するということです。この文脈のもと、避難してきた人々が抱く不安について思いをめぐらせ、今からできる備えを考えました。

 また、マスクや除菌シートなどが品薄になっている状況を考慮し、自宅にあるものや比較的手に入りやすいものをピックアップしました。(日向)


▼こだわりポイント④ 具体的な描写


 今回は7つの備えを紹介しましたが、その7つ全てにおいて「具体的なシーン」を強く意識しました。例えば、「紙せっけんとタオルを用意しよう」と投げかけられたときには、その備え自体の使い方は想像しやすいかもしれません。しかし、どのような状況下で必要になるかまでは難しいのではないかと思います。具体的な状況を読んで頂いた方にも思い描きやすくために、シーンと備えをセットで考えることにこだわりました。

 また、上記のことに付随して、文章というツールを用いて主人公の気持ちを具体的に表現することにも注力しました。彼女の気持ちを私たち自身が想像し、かつ、なりきって文章を書きました。語尾や言葉遣いなどの細かい部分に関しても、彼女のキャラクターに合わせることを意識しました。(大塚)


▼こだわりポイント⑤ ネタバレにならない配慮(タイトル・導入文)


 投稿のツイート本文にも、私たちはこだわりました。 メインはあくまで女の子の心の中を描いた文章と、そこで役に立つ備えです。そのネタバレにならないような、さらに画像を開いて続きを読みたくなるようなタイトルと導入文を、メンバーで何度も練って考えました。 先が分かりそうで分からない、いい塩梅に仕上がったのではないかと思います。

(長田)


▼こだわりポイント⑥ デザイン・イラスト


 「何を伝えたいか」と「どれだけわかりやすくするか」のバランスを保つことを意識して、アウトプットしました。 主人公の気持ち・表情・仕草をメンバーとともにたくさん想像し、きちんと彼女の物語になるように、けれども、読んでくれたあなたの物語にもなるように。 イラストを描く上では初心者でしたが、できるかぎり物語に乗っている感情の機微を切り取り、彼女のそのままを表現しました。(川崎)


 今回はTwitterの性質を活かすために、ツイート本文に導入文を書き、よりスムーズにイラスト内の物語に入っていけるように心がけました。

また、7日間の連載とすることで、自然と物語が続いていくようにし、次の投稿を見たいと思えるようなデザインにしています。(永松)


 

#1〜#7 イラスト


*実際に掲載した各物語の導入文については、ツイートをご覧ください。

# から始まるタイトルをクリックすると、ツイートに飛ぶことができます。



  

               


           


               


                  


 

参考文献


東北感染症危機管理ネットワーク http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/disaster_con_5.pdf 世界保健機関(WHO) https://extranet.who.int/kobe_centre/sites/default/files/pdf/WHO-nCov-IPC-HomeCare-2020.3-jpn.pdf 小田・大久保・梶浦(2012),『手指通過菌叢の流水のみによる手洗い効果の実験的検討-一般市民の手洗い行動を想定して-』, Journal of Healthcare-associated Infection, 5(2): 59-62. https://www.thcu.ac.jp/uploads/imgs/20150528023751.pdf 日本眼科医会 https://www.gankaikai.or.jp/info/20200402_COVID-19.pdf


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