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防災社会デザイン研究会 慶應SFC

地震学会2018で発表をしました!


2018年10月9日〜10月11日に、福島県郡山市で地震学会が開催されました。

今回は、日向・川崎・パリークの3名がそれぞれ発表をさせていただきました。

また、発表者以外にも、共同で研究を進めている所・薄井・鳥羽・山口の4名も同行しました。

8日は、地震学会の一般公開セミナーに参加した後、9日の発表に向けて、発表原稿やスライドの最終調整をしました。

ここでは、一般公開セミナーの感想と、私たちの大まかな発表内容についてご説明します。

「甚大な地震津波被害を繰り返さないために〜私たちが出来ること」

(*一般公開セミナー)

地震学会の前日には、研究者だけでなく、郡山の住民など一般の方を対象とした講演会も行われました。会場は郡山市の中央公民館でしたが、先の震災により旧公民館も被害を受けたため新築されたもので、綺麗な設備に複雑な心境でした。

講演は4者による4講演が行われ*、異なる分野の方々からの、現象としてと同時に災害としての地震と津波について興味深い内容が語られ、会場からはいくつも質問の手が上がっていました。 普段自分の研究を進めているときにはあまり意識しない自分の分野の特長や弱点のようなものは、このように他の研究者や一般の方々の考え方を取り入れることによって初めてはっきり認識できるようになるものです。特に情報分野から防災に携わる臼田さんの講演を聞き、防災に携わる上での情報分野との役割の違いというものを実感しました。深めることは大切ですが、横に広げる試みも忘れないということ。勉強になりました。

(山口)

*講演の表題と発表された方々 「東北地方の地震活動とその概要」(長谷川 昭 東北大学名誉教授) 「地質から読みとく巨大地震・津波の歴史」(宍倉 正展 産業技術総合研究書 海溝型地震履歴研究グループ長) 「普段から気にする情報、災害時に気にする情報」(臼田 裕一郎 防災科学技術研究所 総合防災情報センター長) 「郡山市における防災対策について」(熊田 重美 郡山市総務部防災危機管理課 防災係長)

「Photovoice法を応用した防災教育ー被写体から撮影者へー」

Photovoiceという手法を応用した防災のワークショップについて発表させていただきました。私にとっては2回目の学会発表でしたが、初めて発表をした時と同じぐらい緊張しました。

先生にはスライドや原稿を添削していただき、先輩方や後輩には、練習を何度も見てもらいました。みなさんの協力があったからこそ、なんとか無事に発表を終えることができたのだと思います。本当にありがとうございました! 安全教育学会と地震学会での経験を踏まえて、10月末に行われる災害情報学会の発表も頑張りたいと思います。(日向)

「中学生による『防災小説』が自他に与える効果」

高知県土佐清水市での防災教育の取り組みの一つである「防災小説」について発表させていただきました。中学生が執筆した小説が、作者である生徒たち自身、そしてその周囲の人々にどのような影響をもたらしたのかを考察しました。会場では地震学を専門とされる方々を始めたくさんの方からご質問いただき、非常に有意義な時間となりました。 私にとっては初めての学会発表、初めての福島ということで、たいへん刺激的な経験となりました。ともに準備に携わってくださった先生、先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました。(川崎)

「防災教員研修へのナラティヴ・アプローチの導入とその可能性」

本発表では、学校現場の現状を 踏まえた、より効率的かつ実効的な教員への防災研修の開発およびその成果について報告を行いました。川越市のモデル校での取り組みや、地震教育としての意義などについて考究しました。 今回の発表は、今年度3度目の口頭発表でしたが、初の地震学会参加でした。 しかも、地震学会史上初の福島県での開催で、会場は私の生まれ育った地元、郡山市という奇跡が重なりました。学会が開催されたビックパレットふくしまは、私の成人式の会場でもありましたので、なんだか感慨深くなりました。 この貴重な機会に発表させて頂けてとても光栄です。このような機会を与えて下さった先生をはじめとし、サポートしてくださった多くの皆様に感謝申し上げます。(パリーク)


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