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防災社会デザイン研究会 慶應SFC

PFA研修を受講しました!


こんにちは!今回私達はPFAの研修を受けてきました。

PFAというのは心理的応急処置(Psychological First Aid)の略で、苦しんでいる人、助けが必要かもしれない人に、同じ人間として行う、人道的、支持的な対応のことです。専門家によるカウンセリングとは異なり、私達素人にも行えます。ただし、つらい体験を無理矢理聞き出したりすることはしてはいけません。

講師には災害医療センターDMATから河嶌讓さん、鶴和美穂さんがいらしてくださいました。DMATというのは災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとってそう呼ばれています。医師、看護師、業務調整員で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期に活動出来る機動性をもった、専門的な訓練を受けた医療チームです。

今回の研修では、まず初めに何も教わっていない状態で、ロールプレイでPFAに挑戦してみました。救護する側と救護される側にわかれて、避難所に次々やってくる要救護者の対応をするというものでした。救護する側は始める前に役割分担や対応の仕方など、いろいろ方針を考えたものの、いざやってみると予想外のことばかりが起き、方針通りに上手く対応することができませんでした。救護される側では、「放って置かれることがどれほどの不安であるか」といったような救護する側を体験することだけでは気付けないようなことを体感することが出来ました。

救護する側の始める前の作戦会議の様子。

救護される側への設定の説明の様子。

救護する側の人数に比べ救護される側の人数が非常に多く、マンパワーが圧倒的に足りない状況であった。

ロールプレイの様子

次に注意すること、気をつけることなどの講義を受けました。PFAの活動原則は3つの"L"だそうです。1つ目が"Look"、2つ目が"Listen"、3つ目が"Link"です。安全確認をしたり、助けを必要としてる人を見て確認し、そういった人達に寄り添って話しを聞き、ニーズを把握して、それを満たすことができるように繋げるという意味です。

最後に講義で学んだことを実践するため、要救助者、支援者、観察者の3人1組になり再びロールプレイを行ないました。要救助者に対して支援者が上記の3つの活動原則に従って行動し、実践できていたかどうかを観察者が観察するというものでした。知識として持っていても、やはり、実践するとなると難しく、3つ目の"繋げる"にまで達したグループはわずかでした。

三人一組のロールプレイの様子。

この研修を通して、私達は知識を得たわけですが、繰り返し実践しないと身に付きません。今後もまたこのような機会があったら、のがさないようにしたいです。


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