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防災社会デザイン研究会 慶應SFC

避難所運営ゲーム『HUG』の授業見学


こんにちは!2014年11月28日(金)、東京都杉並区立高井戸第二小学校において6年生の生徒を対象にHUGの授業が行われ、私たちはその授業の見学に行きました。そこで感じたことをブログでまとめたいと思います。

◎HUGとは?

HUGとは、H(hinanzyo:避難所)U(unei:運営)G(gameゲーム)の頭文字を取ったものです。静岡県のホームページには、「避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲーム(*1)」と書かれています。

避難者カードを体育館の見取り図に配置しています。

前回の授業では、いくつかの班に分かれてHUGゲームを実際に行いました。今回私たちが見学した授業は、各班で出来上がったHUGの見取り図を見直し、反省するというものです。

自分の班以外の生徒や先生の意見を聞きながら、自分たちの班のHUGを修正していき、最後は完成した見取り図を見ながら、避難所で自分たちが実際にできることを班ごとに考えました。

それぞれの教室にカードを配置する理由を付箋に書いています。子供たちの柔軟な発想に驚かされます。

HUGは、私たちに様々な ”気づき” を与えてくれます。例えば、今回子供たちが話しあっていた「ペットやぜんそく患者をどこに配置するべきか」や「避難所に通路は必要か」などのジレンマを、私はゲームに触れることではじめて気づくことができました。現実ではこのような多くのジレンマに、迅速に対応しなければなりません。HUGはこうした避難所運営の難しさを事前に体感するための最適なコンテンツだなと私は感じました。

またHUGは、「命を守る」こと、事前に「備える」ことと比べてあまりなじみのない、被災後に「関わる」という部分を子供から大人まで楽しく学ぶことができます。そういった意味で、HUGは今私たちに必要なコンテンツではないかと思いました。

避難所運営と聞くと固いイメージを持たれるかもしれませんが、誰でも気軽に楽しめるゲームとなっているので、ぜひ皆さんも実際にやってみてはいかがでしょうか?

最後になりましたが、遠藤校長を始め、授業をされた寺本先生、6年3組の生徒のみなさん、そして学校関係者の皆様、本当にありがとうございました。

*1:『静岡県/避難所HUG−HUGってなあに?』 http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/seibu/hug/01hug-nani/01hug-nani.html


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