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防災社会デザイン研究会 慶應SFC

東北巡検に行ってきました!(1日目)


3/6から3/8の二泊三日、大木研究会とEBAの留学生総勢35人で東北巡検に行ってきました!

この東北巡検に向けて私たち大木研は事前学習に取り組み、巡検で訪れる場所を分担して調べ、全体への共有を行いました。

私の担当は、巡検1日目で訪ねた「南三陸町立戸倉小・中学校」でした。詳細を全く知らない学校を1から調べたのちにそれを実際に目にすることができたので、この小学校が最も印象に残っています。

3月11日、戸倉小学校の児童・教職員・地域住民合わせて約150人は、小学校校長らの判断で高台よりさらに上にある五十鈴神社へ避難し津波から命を守りました。当時のマニュアルでの避難場所候補は同小学校の屋上です。津波はその屋上をやすやすとのみこみました。また、発災時初めに避難した宇津野高台にも津波が襲っています。さらに上へと続く五十鈴神社まで避難しようという、校長や教員らによる一瞬の判断がなければ最悪の結果となっていたかもしれません。

そして今回の巡検では、実際にその避難した「道のり」を自分たちで歩き、当時の切迫感と津波の威力を肌で感じることができました。その時の様子を写真とともに紹介します。

宇津野高台から海までは約500mあり、坂を上がったところにあるので高く感じ、ここまで津波が来たのか・・・と、信じられない気持ちになりました。

宇津野高台

宇津野高台から見た五十鈴神社

そしてここから五十鈴神社へ向かいます。階段は段数が多く、傾斜が急でした。ここを子供達が全速力で駆け上がったのです。

決して広いとは言えない神社に、150名が肩を寄せ合い、周囲を水に囲まれ孤立した状態で一夜を過ごしました。

社には、「絆」と書かれた千羽鶴が。

先生たちは、児童らに「もし神社まで津波が来たら、林と体を縄で結んで上によじのぼれ」と話していたそうです。

鳥居のそばには、東日本大震災の教訓を記した石碑が建っていました。

未来の人々へ「地震があったら、この地よりも高いところへ逃げること」

私にとって今回は初めての東北巡検で、「被災地」に足を運ぶのも初めてでした。

そして、このように「現地に身を置くことで感じられること」の一方で、「現地へ行っても感じられないもの」もあるのだと知り、とても一言では言い表せない様々な感情で頭がいっぱいになりました。

また巡検後も東北で感じたことをもとにグループにわかれて事後学習を行い、考え続けることの難しさや楽しさを学ぶことができました。また一つ貴重な経験ができ、参加させていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

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